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2010年7月15日 (木)

市場原理主義者へ・・・まとめたぞ。

近しい仲間に市場原理主義のお方がいる。将来勝負は避けて通れないだろうと前から思っていたが、mixiの方で経済関係のことを何度も書かれているし、その人の味方も現れたようなので、ここでちょっくら爆竹でもならそうかと思う。ケンカする気はありませんよっと。

しかし、私には市場原理主義者の気持ちはわからない。だって、構造改革には初めから反対している師匠の本で育っているし、経済についてはあんまり興味もなく疎い。師匠の本はすぐ根源的になるので、わかりにくいと思うから、西田昌司さん佐伯啓思さんが構造改革についてわかりやすく書いておられる部分と師匠の説明を、時系列を意識しながら、恥ずかしながら私なりにまとめてみようと思う。


1970年代後半から80年代にかけて日本が経済大国として頭角を現したころ、ビジネス・エコノミストたちの日本的経営礼賛論がいっせいに広まった。その後、日本はジャパン・アズ・ナンバーワンなんて言われた時代もあったが、アメリカ議会はすでに80年代終わりから、冷戦後の重要な潜在的な敵、脅威は日本であるという文書がまわっていたという。

ちょうどこの頃、1989年、ベルリンの壁崩壊で東西冷戦が終わり、ソビエトをはじめとする東側諸国も資本主義経済体制を採用。これにより、二つに分かれていた経済圏はひとつになった。この大競争時代の覇者はアメリカであり、これからは、アメリカ型の自由競争、市場原理主義というものが世界のスタンダードになるのだと、誰もが思った。

同じく80年代後半、日本経済が強過ぎて日米貿易摩擦がはじまる。レーガン大統領はドル価値維持政策とアメリカの経済再生政策で日本に内需拡大要求をしてきた。それと同時に、どうしてこれほど貿易不均衡が起きるのかと言えば、日本の国内の経済構造そのものが不公正で歪んでいるからだということになった。そこから出て来たのが日米構造協議だ。(バブル景気の引き金になったのは1985年のプラザ合意から)

そのあと、構造改革という名前になる。そして構造改革は、護送船団方式と言われるような、官僚たちによって仕切られた「経済システム全体」を変えなければならないという話に膨らんだ。護送船団方式の社会から、官の仕事を減らし、一挙に自由競争体制、グローバルな市場原理主義に向かうべきという意見が世の中を席巻するようになった。

(付け加えると、ヨーロッパではこの流れに危機を覚え、アメリカに対抗するために、歴史的な各国通貨を廃し、ユーロを誕生させる。ヨーロッパはすごいんだ。)

で、バブル崩壊。バブルが崩壊したのは、日本型経営のせいではないかのようなことが言われ、日本型経営礼賛論から反省論へ。コロッと変わった。年功序列だとか終身雇用といった日本型経営は一斉に吹き飛ばされ、リストラブームとなる。またこの頃、政界のみならず各界の指導層は戦前戦中派から団塊世代などの戦後派へ一挙に世代交代が起こる。

(バブルが崩壊して普通の景気に戻ったと思えば良かったのに、日本人は慌てふためいたのを覚えている。で、すぐにバブルの後始末をすれば良かったのだが、増税もしていないのに、6850億円(国民1人当たりにすると5500円)を政府が捻出しようとしただけで、マスコミが煽りに煽り、バカ国民が「国民に負担を強いるな!」と怒りまくったのを覚えている。このことは師匠が何度か書いている。)

景気が回復しないのは、改革が進んでいないからだと、民主党がまたマスコミが騒ぎまくった。平成の20年間は改革改革。今でも舛添さんの新党は改革日本でしたっけ。とにかく、国の規制によって業界を指導していくという護送船団方式は非効率的なものであると、この三つのトライアングルの癒着を断ち切って競争型社会にするのだと。いろいろな単語ありましたね。談合、規制緩和、守旧派、終身雇用、小さな政府、情報公開、郵政民営化、構造改革、グローバリズム。

そこで「自民党をぶっ潰す」と小泉さんが登場した。マスコミや国民はやんややんやと大喝采した。とにかく構造改革なのだ、反対するものがあれば全て抵抗勢力である、それを切り捨てると、改革を次々に行なった。

その結果どうなったか。一億総中流から、勝ち組負け組社会へ。一部の企業が勝ち組となり、多くの企業が負け組になった。また、不満と不安を感じる時代になった。そして、アメリカバブルもサブプライムローンにより崩壊。自由競争、市場原理主義の代表格、リーマンブラザーズは倒産。官から民へお金を回して、民間の望むところにお金を投資する仕組みばかり作りすぎると、結局は世界中でバブルを生み、経済破綻を起こすということである。

(別にアメリカが悪いと言うわけではない。勘違いなく)

低成長時代になり、国境の垣根がなくなると、お金は間違いなく投資効率のよい海外に流れる。中国やインドといった新興国にお金がどんどん投資されることになる。企業にとっては売上げも伸び利益も上がるが、国内で雇用がなくなり、経済が空洞化する。民間にお金をまわしておくと、当然のことながら投資効率のよい海外にしかお金は流れない。当分の間は赤字国債、建設国債を含めた公債を発行して財源をつくり出していく以外にはない。そして官の刺激により、雇用を創出し、新しい事業、例えば、省エネや農業、食料自給率をできるだけ延ばしていくようなことも当然必要だ。


話は変わって、日本は借金大国だと言われている。日本は国債が多すぎるという批判は本当に正しいのだろうか。確かに公債も800兆円を超えているが、それは内国債である。ギリシアと比較すると、ギリシアは国債の70〜80%は外国人が持っている。日本の場合は4〜5%。

また、850兆の公債残高で、建設公債を中心とする子孫が便益を受けるものは、大まかに言えば800兆のうちの500〜600兆だろう。子孫が便益を受けないのに、子孫が元利返済を税金から払う分は、せいぜい300〜400兆だ。で、これまで生きて来た昭和の世代の残した本当の赤字は300兆だとしましょうよ。ところが日本人はその他に1500兆円の個人金融資産を持っている。公債保有を引いても700兆円あるのだ。無限とはいかないから、ただこんなことを続けたら、いずれパンクするから長期的に言えば、負担率を増やさざるをえないというだけだ。

あとから聞いた話だが、公債800兆のうち、350兆は実は政府が持っているらしいし。要するに財政破綻だとか言っているが、5〜10年で言えば、なんの問題もない。ギリシアとは根本的に違う。テレビの嘘話なんて信じてはいけませんよ。ということです。改革のせいで日本が悪くなったのです。

まだまだ書いてあるが、ちょっとつかれたので、読んでみたいという人は「保守誕生」ジョルダンブックスを買って見てください。反論もお待ちしてます。ねむたいのでねます。


続き。

師匠は市場が成り立つ条件として、社会が安定し、それから人々の間にある程度の平等が(例えば100億円持っている人と、月収30万でギリギリの生活をしている人では、競争が成り立たないように)成り立っていること、また人々の間に市場の価格についてある一定の安定した予想があることなどを、あげられています。価格が適正の範囲に収まっていなければ、未来予想が甚だしく不安定になる。市場が安定的に成り立つためには、弱者が可哀想だからというヒューマニズムではなく、強者が自己の立場を守るためにも、弱者たちに一定の保障を政府を通じるかたちで保障しなければ、弱者と強者の関係すら成り立たないという客観的な意味合いにおいて、どうしても市場の底には社会的安定性がなければいけない。

市場原理主義を採用し、構造改革して、それまでの日本の社会システムを変え、日本は良くなりましたか? 経済にも伝統破壊の波が押し寄せ(実は押し寄せたのではなく国民が自ら壊したのだが)、伝統的な組織力が崩壊の憂き目にあっています。未来への確信も持てなく、持てないから投資もできない。政府すらも行く先を見失い、いや官から民へと政府の援助なんかいらないと言って、裸人間が自前の武器だけで無法のジャングルに飛び込んでいかねばならない時代になった。

アメリカのやってるのは、ステートキャピタリズムですよ。国家資本主義。なんだかんだいって政府が支配しているのです。日本人は官から民へ、政府は邪魔をするな、政府はいらないとやってるんですよ。通産省の役人なんかは、ものすごい優秀だと当時、わたし聞いたことありますがね。師匠は集団自殺と言っていました。最悪です。

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コメント

あのー。もうひとこと言わせてください。みんなの党というのは小泉改革の延長をしようという党です。外国人参政権が反対であれば保守などという迷妄を、よくもまあ20年余やってきた人たちが言ったものです。

構造改革推進のどこが保守なのか説明してもらいたいものです。私に言わせれば、準国賊です。

はやく反論してして。はやくはやく。

はやくお家に帰って反論してくださーーい。つまんないよぉ〜〜

>私は、原理主義者では有りませんから、反論するつもりはありませんが、
デモ、よくこの長文をまとめられましたね。
いつもながら惚れ惚れいたします。

ただ、バブル崩壊から少し、異論が出てまいりました、
全く、欠落しているのは、日本が一人では生きていけないのです。
原料燃料を輸入して、それを加工して付加価値の高い他国が出来ない優秀な工業製品にして輸出して、その差額が、我々の食料、蓄積になつているのです。

これで、戦後自民党の政権と超優秀な官僚の基に、世

界でも奇跡といわれる発展を遂げてきたのです。

この間、貴方のお好きなヨーロッパは、停滞と廃退でしたのです。

これも、東西冷戦の恩恵で、アメリカが日本を、大目に見る、甘やかしてくれていたのです。
為替です。1985年プラザ合意で終わりました。

これからは、日本の苦しき旅の始まりでございます。

護送船団、甘えていちゃいけませんぜ・・

何時まで、おっぱい加えているのですか?
談合、終身雇用、年功序列, ケェ~

旧利権集団の醜い、アクあがき!

まだ幾らで続きますが 小休止

だから、アメリカでさえ国家資本主義ステートキャピタリズムなんだってば。

人間や経済は結局国境を越えられないわけですの。

だから・・・なんだってば。て

高飛車に出られても、困ります。

何も、アメリカ資本主義が、総ていいなんて言っておりません。
資本主義も、民主主義も変化していくものは当然であり、各地により違っても良い訳です。

まさか、保守は、進歩も変化も否定されるのでしょうか?
明治になっても、ちょんまげが、男らしいとか、刀が無いのは、サムライの魂が抜けたようだとか言う者と同じである。
保守は、変化を好まぬ者ではないでしょう。

保守はね、保守するための改革には賛同するんですよ。変化を好まないというわけではありません。

もう1つ。進歩っておっしゃいますけど、何をもって進歩と言われるのですか? だって計算機の例がわかりやすいですけど、おおむらさきさんは計算機を進歩ととらえられてるわけです。

しかし、計算機は進歩であると同時に退歩でもあるわけです。なぜなら、計算する必要がそれほどなくなり、例えば4桁の計算を暗算できる人間は少なくなりました。私もその一人です。

便利になっただけで、人間はなんの進歩もしていません。いや、計算機がなければできないということは、便利とも言えませんが。

ですから、進歩主義は真理ではないのです。

でね、私は何を言いたいのかといえば、変化というのは改善になる場合もあるが、改悪になる場合もある。だから変化だ進歩だ便利だと、手放しで喜んではいけないわけです。だから変化には慎重になるのが保守なんです。時代や状況や雰囲気にあわせていればいいなんて言うのはね、ノンポリのいう言葉なんです。子孫のことをちょっと真面目に考えてみれば、守るべきものは守ろうとする。つまりそうなるんです。

反市場教条主義者へ

計算機のたとえ、判りませんね。

勿論進歩でもあり、退歩でもあるわけです。

まず、暗算ができなくなッたといれても世界中暗算は

出来ません。

それなら、自動車が発達して、歩くのが退歩したとい

われても、竜馬は、江戸、京都、長崎、土佐歩き回っ

たですが、現代人は皆退歩です。

それを、100M歩くのがイヤだという人に言われま

しても判りません。

大切なことだけを守り、変化や構造改革は「善」です。

      保守の定義

1・政府の民間への介入を最小限に抑えて[小さい政

府」を推す事。

2・減税と自由競争や自助努力を重視する。

3・対外的に軍事による抑止や自由民主主義に基づく

外交を行う。

4・社会的には、個人の自由、伝統的な価値観の保持

をする。

  これは保守の判りやすいまとめだ、

といっても、保守なんて緩やかな物でいいでしょう。

原理主義や、教条主義でもあるまいし、

師匠の保守もあれば、それ以外の保守もあるでしょう。


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